行事週間の歴史

【芸能祭】
 この行事は、大正8年に紫友会(現在のPTAに相当すると考えられる)の主催で 「学芸会」が開かれたことに始まる。本校は同年に東京府立第五中学校として産声 をあげているので、第1回の開催時には1年生約200名で行われたことになる。こ の時の様子は、校内誌「開拓」に次のように記されている、『人数が少ないにも関 わらず、大盛況のうちに両行事(学芸会と運動会)は幕を閉じた。』と。 こうして始まった学芸会は、バイオリンや􏰀ェロの演奏や生徒自ら日本語から英 語に翻訳した「ロミオとジュリエット」の上演など、充実した 内容で地域の方々にも大変評判が良かったようである。先に、 紫友会の主催で「学芸会」が始まったと述べたが、昭和4 年には学芸部(英語部と弁論部の合併)に所属している 生徒たちによって運営されるようになった。平成11年 には文化・放送両委員会から構成される芸能祭実行委員 会が設置されるようになり、平成28年には芸能祭補助 プログラム「PIN'Z」が誕生した。現在では、部活動団体・ 特別団体を始め、オーディションを通過した一般団体や幕 間団体によるパフォーマンスが繰り広げられている。

【体育祭】
この行事も学芸会同様、大正8年に始まる。当時の様子は、学芸会の記事と重複 するが、『人数が少ないにも関わらず、大盛況のうちに両行事は幕を閉じた。』(校 内誌「開拓」より)ということであった。競技内容としては、パン食い競争・綱引 きなどを教職員も生徒たちと共に参加しており、あちこちから笑いと拍手が絶えず 起こっていたと記されている。 本校の運動会は、今も昔も、クラス・団対抗の球技大会と陸上競技大会とで構成 されているが、初期の運動会では、両大会を同時に行っていたのに対し、現在は、 リレーや特別競技を除いた種目を事前に「予備大会」として実施している。この予 備大会での得点が本大会での持ち点となるため、各団は本大会 の種目の練習と共に予備大会(通称:ヨビタイ)の応援で も盛り上がりを見せる。また、本大会では競技以外にも 各団の後期生による応援ダンスや前期生による授業成果 発表が行われる。中でも、前期生女子によるダンスと小 石川グラウンドボーイズ(前期生男子)によるパフォー マンスは高い完成度で観客の注目を集める。100周年と なる今年は、体育委員会が企画した「部活動対抗リレー」 も行われるようで、より一層の盛り上がりに期待したい。

【創作展】
創作展は今年87回目を迎える。創作展は、開校翌年の大正9年に「夏季休暇記念展 覧会」が開かれたことに始まる。この行事は、夏休み中に生徒が自由に研究・製作 した成果を発表する場であった。翌年には「創作展覧会」と名を変え、生徒たちの みならず多方面からの出品を求めた。その中には、小川未明・土井晩翠ら有名作家 の原稿や、特許を取得し実用化された製品もあったようである。このような催しは 全国的にも珍しく、また素晴らしいものであった。当時の新聞に掲載されたり、 3000人を超える見物客が集まったりしたことから大変注目されたことがわかる。 「創作展覧会」が「創作展」に変わった経緯は分かっていないが、おそらく生徒 たちが「創作展覧会」を略して「創作展」と呼ぶようになり 定着したと考えられる。当時は個人作品が多かったようだ が、現在ではクラスごとに団結して力作を創り上げてい る。ちなみに「創作展賞」は「第一回創作展覧会」か らあり、優秀作品にはメダルや賞状が贈られていたそ うだ。現在は来校者や生徒等による投票から、部門ご とに大賞が決められる。その中でも、創作部門の優勝 団体は創作展大賞と呼ばれ、これらが生徒の意欲をかき たてている。各団体の渾身の作品に注目だ。

 【行事週間】
行事週間という名は本校独特のものであり、「短期間に小石川高校の三大行事(芸 能祭・体育祭・創作展)を行う」という生徒の思い付きからつけられたようだ。大 正9年にのちの三大行事である学芸会・運動会・夏季休暇記念展覧会という3つの 行事が行われたときにつけられたこの行事週間という名前であるが、実はこれらの 行事が揃って行われることは少なく、一斉に行われるようになったのは戦後になっ てしばらくしてからのことだ。さらに、昭和45年以降は行事週間中に授業をせず、 生徒が専心できるような環境が整えられ現在に至っているが、その前は、行事と行 事の間に授業があったり、休日返上(振り替え休日無し)で行事が行われていたり、 ということもあったようだ。そのような歴史を持つ行事週間では、立志・開拓・創 作の三校是と「自由」を旗印に生徒それぞれが各行事に全力で取り組んでいる。 本校創立100周年となる今年度の行事週間では例年にない企画が数多く執り行わ れており、小石川生の熱気と「新しい伝統を築く」という意気込みが感じられるは ずだ。今年度の行事週間が単なる100年という節目としてだけではなく、新たな100 年の始まりの一年として人々の心に残るようなものになること、そしてこの機運が 来年度以降も、末永く続いていくことを期待する。

 
 
 

 

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